始発の来る頃、あたりはまだ薄暗く電灯がポツンと1つ灯っています。行商のおばさんがその下を抜けて行きます。
朝夕は通勤客や通学の高校生で多少の賑わいを見せますが、昼間は電車もめったに来ません。改札を抜けて行くのは風ばかりです。
夕暮れ時、電灯の1つ灯った改札を家路へ急ぐサラリーマンらしき人が足早に通り過ぎて行きます。
早い時刻の終電が行ってしまうと、やがて電灯の明かりも静かに消えて、小さな改札は闇の中に溶け込んでしまいます。

・・・そんなイメージでこの作品を作ってみました。
後は小さなホームが1本あれば地方私鉄の小さな駅の出来上がりです。
トタン屋根は飛行機モデルの銀塗装の技を駆使し、いくつかの技法を数度重ねて赤サビでくたびれた様子を表現しました。
壁の配色を地方私鉄によくあるようなものにして、雨樋と電灯の追加でディテールアップ。電灯は電球色LEDで昭和の駅を再現しました。
もう一つ昭和の地方私鉄駅の改札口には欠かせない、黒板に白ペンキ文字の運賃表と時刻表を追加してあります。
駅名標は仮留めなので、簡単に貼り替えができます。

スケール:1/80
およそW8cm D6.5cm H6cm
ベースキット:ヒルマモデルクラフト製「小さな改札(トタン屋根)」
電球色LEDによる電飾配線済み(3V直流電源を別途ご用意ください。建物下からリード線が出ております)