エムズ製「山田駅舎」をベースに、大幅改造した完成作品です。
「山田駅舎」はパッケージのとおり、宮下洋一氏設計・監修のもと蒲原鉄道東加茂駅の中央部分を模型的にアレンジ、製品化したものです。
そこで作品では、模型として好ましい部分を残しつつも、できるだけプロトタイプの東加茂駅に近づけて改造しました。

線路側は窓や扉の配置を変え、張り出し室を設け、その中には通票閉塞機を設置。
差し掛け屋根は角材でフルスクラッチして「小屋組み」を再現。支柱の本数は、模型キットの広めの間口に合わせて、実際の東加茂駅より一本増やしてバランスを調整しました。
外壁はスウェード調スプレーで下地を作って質感を表現。正面入口上部のキューポラ部は東加茂駅と同様に瓦屋根とし、その部分の外壁も資料と検討の上、ストーン調スプレーで下地を作って質感の違いを演出しています。
下見板張りの建屋はフルスクラッチで、窓や戸はエコーのレーザー抜きの窓を使用。
今回、雨樋はシャープさを求めて縦樋を0.7mmの真鍮線で自作しています。

スケール:1/80
慨寸: W:320mm、L:140mm、H:80mm
ベースキット:エムズコレクション製「No.1013 中越地方鉄道 山田駅舎」
「山田駅舎」のプロトタイプになった東加茂駅に近づけて大幅改造していますが、模型として好ましい「山田駅舎」を活かした箇所もありますので、東加茂駅タイプとさせていただきます。地方私鉄の駅として幅広くマッチします。

備考:CRD制御のLED(一部、電灯笠付き)6灯電飾済み。各部屋と差し掛け屋根と玄関ポーチに配置しています。もちろんCRD(定電流ダイオード)組み込み済みです。
リード線は工作のしやすいやや太めのものを長めに出してありますのでお手持ちのレイアウトやジオラマなどに組み込みしやすくなっています。電圧3V~16Vぐらいに対応しています。