以前は駅構内や線路脇などに様々な詰所がありました。
詰所は駅構内はもちろん線路わきに一つあるだけでも風景や車両を生き生きと見せてくれます。

この「トロッコのある線路班詰所」は昭和30~40年代にあったものをモデルとしています。掘っ立て小屋風の簡素な作りの建物ですが、比較的大きな窓が並ぶ明朗な近代国鉄風なところもあり、そのアンバランスが面白いとも言えます。

この詰所は非常に「渋い」仕上がりになっていますが、それを強調しているのが屋根やひさしのトタン波板の仕上げ方です。数多くの実物観察と最新の塗装技法で実現させました。

建物本体の床と野地板は木曽桧の薄板を張っています。
さらに引き戸と窓枠は0,4mmの航空ベニヤをレーザーカットしたもので質感をアップさせています。

詰所の室内は木製の机や椅子、そこで弁当を食べるのでしょうか、やかんも見えます。壁には安全旗が掲げられており、作業予定などを記す黒板やカレンダー、安全標語などが張られています。また変色し始めたロッカーも見えます。

スケール:1/80
慨寸: W:130mm、D:60mm、H:60mm
備考:CRD制御のLED(2灯電飾済み。模型下部から出ているリード線に直流3~16Vをかけるだけで手軽に夜景が楽しめます。
リード線は配線のしやすさを考慮。レイアウトへの組み込み安心です。

全体を2mm厚の板の上に配しているので、レイアウト等に簡単に組み込めるようにしました。地面もなじみやすい色にしてあります。既存の地面と同じ色調にもしやすいように色の乗り易い素材を使っています。
建物下のスペーサーは撮影用に使用したのみで、実際には付属しません。