あの頃の日本人はこんなにも人間らしかったのか。
ただの日常の風景なのに夕日にようにじんわり伝わってくるあたたかさ。
本当の意味での豊かさとやさしさ。
人情味溢れる人々が生き生きと暮らす「三丁目ワールド」を少しでも触れることができればと思いながら製作いたしました。
昭和30年代の人々は50年先の未来に、携帯電話や薄型テレビが存在するなんて想像もしていなかったでしょう。そして今から50年先の未来…きっと夕日は今と変わらず美しいはずです。
また、牛乳箱は明治乳業のものを映画とほぼ同じ場所に設置。ゴムチューブが掛かっている水道の蛇口はエムズの作例では黒ですが映画と同じに銀色にしました。半切りのドラム缶の天地はこれまた映画と同じ白っぽい色にしました。
正面左側の木もアイポイントにならない程度に地味に植え込みました。
木部はすべてSTウッドとバスウッドに置き換え、STカラーとウレタンニスを使用し何度も染めるように色をつけています。
自動車修理工場の作業場の雑然とした賑やかさは、エコー製「自動車関連備品セット」を塗装とウェザリングをした上で組込んで表現。一部部品は黒染めや茶染めをおこない、塗装では表現しにくい渋みを出しています。
屋根には雨樋を追加してあります。
2階の物干し台はバスウッドを使用した自作です。
CRD制御のLEDを仕込んでありますので、夜景の時に窓から中を覗くと温もりのある光景に引き込まれそうです。
スケール:1/80
サイズ:W15cm×D14cm×H12cm